もんでんあきこ先生のエロスの種子10巻の紹介記事です。
エロスの種子 10巻が発売しました!

エロスの種子 10 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
エロスの種子10巻が発売しました! 今回の表紙も印象的ですよね。
どこか静けさと強さを感じる女性が描かれており、今巻のテーマを象徴しているように感じます。
もんでん先生の描く主人公たちは、男性も女性も色気があります。
少女から大人の女性へ、そして中年になる女性も素敵。
それは男性に関してもそうです。どんな男性もすごくセクシー。登場人物のかき分けもしっかりしていて、人間の美しさを感じられます。
今回は、世相を反映しているような、寂しい女性たちのお話が描かれています。
1巻から読み続けてきて、気がつけば10巻。
巻ごとにまったく異なる物語が描かれながらも、「エロス」というテーマのもと、人間の本質に迫る作品として、独特の存在感を放っています。
今作もまた、恋愛だけでは語れない、人間の欲望や弱さ、そして生き方に焦点が当てられた一冊となっています。
それでは、エロスの種子10巻のあらすじを見ていきましょう。
エロスの種子とは?
1巻の紹介は過去の記事へ
エロス【(ギリシャ)Erōs】
1 特定の人に対する、性愛としての愛。愛欲。
2 プラトン哲学で、真善美へのあこがれという純化された衝動。出典:デジタル大辞泉(小学館)
女性の中には、エロスの種がうずまってる……
そのエロスに惑わされ、人生を踏み外していく人間も多くいる。
女も男もエロスの前では、決して冷静になれない。
人間の醜さと、弱さと、美しさをまざまざと見せつけられるエピソードが連なっています。
1巻では、エロスの種子の根幹部分を感じられる一冊
2巻では、1巻の雰囲気を受継ぎならが時間の流れと変わらぬエロスを感じます。
3巻では、2巻で登場した人物たちのその後の未来が描かれました。
4巻では、性の多様性も含めたモダンとレトロが交差する一冊
5巻では、時流にのったエピソードと親子の因縁が描かれました。
6巻では、見事女の成り上がりが見られる一冊
7巻では、恋愛の多様性と悲哀が感じられる新しい展開でした。
8巻では、引きこもりの男性がなりあがっていく一冊でした。
9巻では、復讐と殺人と重いな男と女の愛憎劇でした。
エロスの種子 10巻のあらすじ(ネタバレを一部含むので注意)
今回の10巻も、時代も立場も異なる人々の「エロス」と人生が描かれる短編集となっています。
高校時代の恋人と結婚したコメ農家
まず1話目は、雪深い地方で暮らす米農家の夫婦の物語。
婿養子として農家に入った敏文は、妻・花守夏子と形だけの夫婦関係を続けていました。 かつて彼はミュージシャンを目指して上京し、3年で成功できなければ戻るという約束のもと、夏子と別れています。
結局夢は叶わず帰郷し結婚したものの、二人の間に男女の関係はありませんでした。
そんな中、義父の余命宣告をきっかけに「子どもを残してほしい」と願われます。
しかし夏子はそれを拒み、二人がこれまで抱えてきた過去と心の傷が明らかになっていきます。
やがて春を迎え、止まっていた時間が動き出し―― 二人はようやく「本当の夫婦」として向き合うことになります。
大御所女性漫画家の過去
2話目は、デビュー30年の女性漫画家・星野ひろこの物語。
彼女は若い頃、担当編集者からのセクハラ・パワハラによって深く傷つけられていました。 仕事を続けるために声を上げることができず、その経験は長く心に残り続けます。
やがて別の編集者・久保田と出会い、彼女は漫画家として生き残る道を選びます。
過去の加害者が出世している現実を前にしながらも、 「すべてを作品に昇華する」という形で、彼女なりの復讐を誓うのでした。
美しいシングルマザーの秘密
3話目は昭和40年代、高度経済成長期の医師と一人の女性の物語。
病死した少年の母・白川茜は、どこか異様なほど冷静な態度を見せます。 担当医の南雲は彼女に惹かれ、関係を持つようになりますが――
やがて、少年の死に隠された真実と、彼女の歪んだ愛情が明らかになります。
母性と狂気が紙一重で交差する中、 南雲はすべてを失いながらも、その罪と向き合うことになります。
キャリアに悩む女性記者と先輩記者
4話目は、昭和から平成にかけての女性記者の物語。
男女雇用機会均等法が施行された時代。 しかし現実には、女性が評価されるには過酷な環境がありました。
週刊誌記者・三住は、尊敬していた先輩・伊勢と再会し、 彼から得た情報でスクープを連発していきます。
しかしその代償として、関係を持つことを選んでしまいます。
やがて大きな宗教問題に関わるスクープに踏み込む中で、 伊勢は命を落とすことに――
残された三住は、彼の意志を引き継ぎ、 真実に迫るために歩き続けるのでした。
エロスの種子 10巻 感想
エロスの種子10巻のあらすじをみてきました。
今回は全体的に、「生きること」と「選択」の重さを強く感じる一冊でしたね。
特に印象的だったのは、どの物語も 「どうしようもない現実の中で、それでも何かを選び続ける人たち」が描かれていた点です。
1話目の夫婦の物語は、静かでありながらとても温かい余韻があり、 これまでの巻の中でも比較的救いを感じられるエピソードでした。
一方で、漫画家や記者の話では、 社会の中で生きる女性の苦しさや、理不尽さがリアルに描かれており、 読んでいて胸が締めつけられる場面も多かったです。
また、昭和のエピソードでは、 愛情と狂気が入り混じる、もんでん先生らしい重厚なテーマが際立っていました。
エロスという言葉が持つ「衝動」や「欲望」だけでなく、 人間の弱さや業までも描ききっているのが、この作品の魅力だと改めて感じます。
巻ごとに雰囲気が大きく変わるシリーズですが、 今回は社会性の強いテーマが多く、読み応えのある一冊でした。
次巻もどんな物語が描かれるのか楽しみですね。
まとめ
エロスの種子10巻のあらすじと感想をまとめてみました。
今回は、時代背景や立場の違う登場人物たちが、それぞれの環境の中で選択を重ねていく姿が印象的な一冊でした。
エロスというテーマを通して描かれるのは、単なる恋愛ではなく、人間の弱さや葛藤、そしてどう生きるかという問いそのもの。
読後は重さも残りますが、それ以上に「人間らしさ」を強く感じさせられる内容だったと思います。
一話ごとに雰囲気が大きく変わるのも、このシリーズの魅力のひとつですね。
今後ももんでん先生の作品を楽しみにしていきたいです。
前巻9巻はこちら
ではまた次回に。
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掲載誌 グランドジャンプめちゃ公式HPはこちらから
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