yuiのアルバムを聴いて「NATURAL」旧友からの手紙のような

こみ上げてくる涙を何回拭いたら

伝えたい言葉は届くだろう？

誰かや何かに怒っても出口はないなら

何度でも何度でも何度でも立ち上がり呼ぶよ

きみの名前声が涸れるまで

悔しくて苦しくてがんばってもどうしようもない時も

きみを思い出すよ

10000回だめでへとへとになっても

10001回目は何か変わるかもしれない

参考URL：DREAMS COME TRUE 何度でも歌詞 - 歌ネット (uta-net.com)

「何度でも」は、結構救われたという人が多いですね。

どうにか20代のしんどいときを生き延びられて、30代になって、心身共に安定してきて、人間らしい生活を送れることができたのが救いだと思ってます。

ただ、やっぱり老いを感じる最近。親の老いも感じますし、仕事も忙しくなってきて、老後のことを考えることもあって……

また、転換期がきているのかなと感じることが多い年でした。

人生の暗黒期、yuiの曲を聞きまくる

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精神的な厨二病みたいなのが、19歳～24歳ころまでMaxであり、人生に嫌気をさしていました。明日地球が滅びればいいのに、と真剣に考えている暗黒期で、ニーチェを読みだしたころに、親に本気で心配されるまで荒れていたことがあります。

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哲学系は原書は読みにくいので、入門から個別の解説書を読むのが流れになりました。

竹田さんのが読みやすく、片っ端から読んだ記憶があります。カントだったり、ヘーゲルだったり、図書館から哲学書をあさっては借りてきて読み、「人生とは何なのか？」と自問自答していた時期でもあります。

実際、いろんなことが重なってしまい、心身ともにぼろぼろだったので、一時期ベッドで寝た切りの時期もあり、親も「もう生きてればOK」の心境になっていて、親が悟っている感じになりました。

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そんなときに出会ったのがYUIの曲だったのですよね。なんか痛々しくて、きれいな人なのに、才能があるのに、曲がうれているのに。矛盾を若々しい感覚で歌っているのが、共感できたのですよね。（才能などはない自分ですが、諦めや葛藤のはざまで揺れ動く感じが共感できました。）

何度も何度もきいて、そのときのしんどい時間をやりすごすためでした。ネットも漫画もできない時期があって、音楽をやっと聴けるようになってきたくらいから、数年きいてましたね。

ミニアルバム「NATURAL」をきいて

ただ、YUIはスーパースターになり、タイアップをたくさんもっていたのにかかわらず、この世界は生きにくいようで、結果的に活動休止してしまい、結婚・出産・離婚など経て、今はFLOWER FLOWERとしてバンドを組んで今にいたります。

そして、ミニアルバム「NATURAL」がリリースされたことをAmazonの聞き放題サービスで知りました。

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www.youtube.com

デビュー15周年を締めくくるセルフカバーミニアルバム11月には「THE FIRST TAKE FES vol.2」にソロとして出演し、「TOKYO」と「CHE.R.RY」を披露。同時視聴35000超え、2日で100万回再生を超え大きな話題に。そんな彼女のデビュー15周年のしめくくりに贈るセルフカバーミニアルバムです。【通常盤】CDのみ《収録内容》
[CD]
1.feel my soul
2.CHE.R.RY
3.Rolling star
4.Good-bye days
5.GLORIA
6.SUMMER SONG

YUI名義でうたったものを、自分で歌い直したものです。YouTubeでも、yuiがうたったものが公開されていましたが……あの時とかわらず、理知的なきれいな人！とうれしい気持ちになりました。

そして、「NATURAL」をきいてみました。あのころ、痛々しく歌っていた印象ですが、優しさにあふれているというのでしょうか。幸せや充実を感じられます。

「あのころ、生きていて幸せでしたか？」という問いに、「時間がすぎて、いろんなことがあったけれど、とりあえず元気で今生きてます。」というような、旧友からの手紙をもらったような不思議な気持ちになりました。

同じ歌詞・音楽なのに、全然違う。人間としての成長があって、彼女の生き方が、彼女にとっていいものなんだろう、といううれしい気持ちです。

自分も同じような気持ちで、「ありがとう」という気持ちで涙がでました。