図書カードを使い切りたくて、本屋さんで楽しそうな本を発見し購入しました。
題名から実はBL漫画?と思われるかもしれません。
実はこれは月刊アクションで連載されている一般誌連載の作品です。
しかし、作者さんは田亀源五郎さん。
ゲイ漫画を多数出版されてて、海外でも翻訳されています。
海外でも個展をひらくなど、著名な作家さんです。
その田亀さんの連載漫画がついに単行本化。
- 弟の夫(1) (アクションコミックス(月刊アクション))/双葉社
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弟の結婚相手はカナダ人、そして男だった―――――
あったかくて時には切ないファミリーストーリー
「初めて会う私のおじさんは、パパの弟の結婚相手でした。
男同士の結婚って、そんなことできるの?!」
簡単なあらすじをご紹介。
主人公・ヤイチ
小学生の娘とアパート経営をして細々と暮らしている。
ヤイチは学生のころ、両親を交通事故で亡くした過去がある。
双子の弟リョージは、大学卒業後単身カナダに行ってしまった。
ある日、ヤイチに来客があった。
それは弟の夫・マイクだった。
先月に弟のリョージが亡くなり、カナダで結婚した同性のパートナーとして訪ねてきた。
ヤイチはいまいち、弟の結婚相手といってもピンとこない。
むしろ性的な意味合いで弟との関係を邪推したり、想像することへの嫌悪があった。
双子の弟と同じ顔立ちの自分に、変な目で見るのでは?
そうするとどう弟の夫に接したらいいかわからなかった。
しかし娘カナは、マイクに懐く。
「おじさんなんだから!カナダ人だし、かっこいいじゃん!」
同性婚についてはよく理解していないカナは、マイクの穏やかな人柄に触れ
「親戚のおじさん」として接する。
そういった行動をみると、ヤイチ自身偏見があったんだと気づきが生まれてくる。
ワタシのハズバンドは、リョージ
リョージのハズバンドは、ワタシ
そういうマイクに、奥さんだからと穿った目で見ないのに
途端男というだけで意識するのは変だなと感じる。
今はもういない弟の夫の出会い。
一巻最後では、カナの実母・夏樹が登場。
ほのぼのなコミック、是非これからも読んでいきたいです
。
ビッグコミックオリジナルなど一般メジャーの大人の雑誌でも十分な内容だと思いますが、
やはり同性婚だから連載は難しいのでしょうか。
私は理解されるという意味でも、大人・子ども関係なくおすすめできる本だと思います。
同性婚のカップルへの偏見・そして受け止める家族はどういうことが嫌なのか。
どういう対応をすればいいのか。
そういうことがわかりやすく描かれていたように思います。
ただうさぎドロップのように、最後恋愛物語になるのはさびしいかな。
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思いつきました。
ではこの辺で。
また次回。