図書館で本を借りてきました。
今回も、新着本ランキングで人気の本から予約して一ヶ月くらい待ちました。
自己啓発本のたぐいなのかな?と思ったら、今までとは違った観点で面白かったので紹介したいなと思います。
集中力はいらない
森博嗣
集中力はいらない (SB新書)
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実は森さんは小説家です。
少し前に、アニメ化もしたすべてがFになるなどが有名です。
森さんは実はずっと兼業作家さんでした。なんと研究者だったそうです。
工学博士の学位をもち、研究をしながら小説を10年くらい書いていたみたいです。
それから専業作家になり、15億ほど小説で稼いだそうです。
なかなか面白い経歴ですよね。
研究者で小説家、なんだかわたしも目指している方向性なので(おこがましいですが・・・・)参考になるのかなと思ったら。
前半はなんとなく合わないなと感じました。
最近のメディアについて、利用することはするけれど、どうでもいい的な少し投げやりにも感じる論じ方が。
確かにそうなんだけれど、興味がないなら話題にする必要性があるかとも思ったり。
説教的な本なのかなと思ったのです。
集中力はいらない、というテーマも見えませんでした。
中盤から森さんの小説を書く方法などを具体的に読むことができました。
ここから、へえ!なるほど!のオンパレードでした。
わたしもそうなのですが、文字を書くのはそこまで嫌いではない。
でも体力がない!これが同じ。
同じことを何時間もできないから、少しずついろんなことを積み重ねていく。
例えば、森さんは10分くらいで1000文字小説が書けるそうです。
一日に6000文字が、体力と気力で最適。
そして1週間~2週間ほどで本が書けるそうです。
でも1時間ずっと小説を書くことは難しい。
だから好きなことをはさみながら10分×6回小説を書く時間にするそう。
わたしも1000文字は15分~20分で書けるのですが、なんせ体力と気力が続かない。
今のところ一日1000文字しか小説は書かないと決めてるのですが、出来上がりが半年くらいかかってしまうのが難点。
質と量をあげるために、書くのはもちろんですが森さんのような考え方なら小説が書けそう。
よくネットで情報を集めていると、プロの作家さんは二万文字一日で書く!みたいな記事があって、落ち込んでました。
二万字は一日で書けない。もし書けても、やる気のない文章になってしまうので、いい文章は書けません。
でも6000文字ならがんばれば書けそう。ただ毎日は、今のわたしでは書くことが難しいでしょう。
これは鍛錬ですね。
また小説に対しての姿勢も同じような観点で面白かったです。
実は森さんは小説を読まないそうです。わたしも、BL小説くらいしか読みません。
読むのは小説以外の本が多いです。
それに小説は書きたいものを書くのではなく、求められているものを書くというのも共感できました。
わたしもネタ集めは、実はニュースや今流行のものを見ながらネタを作ってます。
森さんはそういう自分にとって無理がない書き方で、原稿はおとしたことがないそうです。
やはり小説をコンスタントに書くのは、無理があってはいけません。
毎日少しずつ仕事をすると、体調が崩れても巻き返しができるそう。
例えば、好きなものと仕事をいくつか毎日10分ずつするとします。
マルチタスクを推奨していて、同じことをする必要性はない、つまり集中しようと思わなくていいということ。
飽きたら次のことをして、また飽きたら次のこと。そしてまたやりたくなったら戻ってくる。
といった具合に、少しずつ手を広げていくのが楽と言っていました。
これはわたしに合っている!と思ったので、他の本もリクエストしてみました。
仕事の姿勢、小説の書き方などなどとても参考になりました。
方法論としての本として、おすすめしたい本です。
副業が多くなる時代ですので、森さんのマルチタスクの方法で仕事をすると効率があがりそう。
時間の管理も合理的でよかったです。
森さんの作品はこちら。
実は読んだことがないので、読むかどうか考え中です。
すべてがFになる (講談社文庫)
792円
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ψの悲劇 The Tragedy of ψ (講談社ノベルス)
1,080円
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小説をかくためにいろいろ試行錯誤しています。
本を読むのが面倒なときは、要約アプリも時短に便利です。
共通の話題としての読書にも役に立ちます。今話題になってきています。
ではまた次回に!