ゴールデンウィークになり、予約していた本が何冊かまとめてきました。
連休になるとみんな本を返却したり、借りにきたり。
考えることは同じということですかね。
何冊か借りたのですが、その中でも読みやすく、納得できた本。
そしてとても考え方が無理がなく、すとんと頭にはいりました。
没頭力 「なんかつまらない」と解決する技術
没頭力 「なんかつまらない」を解決する技術
1,200円
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吉田尚記さんは、ニコニコ動画などの公式チャンネルで放送をしているみたいです。
一時はニコ動は、ゲーム実況にはまり。
少し間があいて、今度はニコ生にはまり。
またゲーム実況にはまり。今はニコニコへ行かなくなりました。
ニコ生の有益性を話している章もありました。
没頭力というのは。
吉田さんいわく、幸福になる手段みたいなものと解説しています。
少し前に流行した「ポジティブ心理学」(1990代終わり)
マーティン・セリグマンによると
幸福を感じるための要素は
・快楽
・意味
・没頭
と定義しました。
快楽は、人間の原始的な欲求がみたされることみたいです。
三大欲求は、食欲、性欲、睡眠欲などでしょうね。
美味しいものを食べ、昔だったら美女をはべらせるのも男性の夢と考える人もいました。
意味は、今風にいうと承認欲求。
人間の欲求のなかではそこそこ高いレベルの欲求です。
社会的な地位や、人の比べて優れているとか。
自分が自分でいる意味みたいなものでしょうね。
青年期まではジレンマをかかえそうです。
道徳の話でいうと、承認欲求というのは、人間の目標とするレベルとしては低めと学びました。
どう生きるか?自分が幸せに生きるために、どんなことをするか?
高い人間性をどう磨くか?
単に成績がいいとか、お金を稼げるというだけでは人間として豊かにはなれません。
人間の生きる意味は、幸せに生きるために、行動することだと思っています。
それが没頭力なのかなと思いました。
承認欲求とは、あくまで他者ありきの話。
自分がいいと思っても、他人ありきで幸せになると、常に不安になります。
自分が幸せでいるため、夢中な状態を作れる能力があると、幸福度がぐっと上がるということです。
吉田さんいわく、人間の究極の目標は
「常に上機嫌でいること」
と言っています。
確かに、素晴らしい経歴をもっていても。
ちょっとしたことでイライラしたり、文句を言っている人って、人生を楽しんでなさそう。
メンタルコントロールの手段については、書籍でたくさん出ています。
自分を常に上機嫌な状態にするために、自分にはどんな状態を作ればいいのか?
それを真剣に考えてもいいのかなと思いました。
ただ人間ってみえない不安がありますよね。
吉田さんがそれをなんとなく気がついたのは、予備校の先生の言葉からでした。
予備校の英語の先生が、「日本は天国である」と言っていたからだそう。
日本には物はあふれているし、おいしいものも世界中のものが食べられる。
でも幸せと感じられない。
それは何故か?
不安があるから。
そこでみえない不安に対する手段として、「没頭力」を提唱したいと述べてました。
実は、その英語の先生にわたしも英語を教わったことがあります。
駿台予備校の大島保彦先生。東大出身の哲学専攻の先生でした。
友人も哲学の授業を受けたと言ってました。
実は理数系も教えられるという目撃情報もあったほどで、相当頭がいい先生です。
わたしも大島先生の「宇宙人に出会ったとき、相手から言語を学ぶ方法」は今でも覚えています。
奇想天外な発想をする面白い先生でした。
さて話は戻り。
予防医学の観点からみると、幸せとは
「ワクワクして目が覚めて、夜満ち足りて眠る」
だそうです。
どんだけ上機嫌なんだ?!と思いますが、確かにそうして毎日過ごせたら幸せだと思います。
しかしそれを調査してみると、「ワクワクしていない」
という人が半分以上いたそうです。
常にワクワクしているのは5%ほど。
幸せを感じるのは没頭力だとすれば、なんだか幸せを感じられてないのはもったいない!
だからこそ、自分がワクワクできるスキルを磨くことがこれから大切だそうです。
自分がワクワクできるスキルは、知性で磨かれるということ。
例えば料理がワクワクできるなら、料理の歴史、調理法、調味料など知識を自然と広げられます。
でも、ずっと同じことをしても飽きますよね。
ですから没頭できることをたくさん作るとより人生が有意義になるそう。
また好きなものでも、楽しむ方法をたくさん知っていると、それがダメになっても楽しめるそうです。
例えば、わたしの場合ですが・・・・
オタクになる。
といったことが、目的だったとします。
アニメを見るという手段だけだったらすぐ飽きると思います。
アニメ
・音楽を楽しむ
・妄想を楽しむ
・演技を楽しむ
・派生作品を楽しむ
・同じ系統の作品を探す
漫画
・同じ傾向の人のレビューブログをみる
・同じ作家さんの作品を読む尽くす
・ジャンルを広げる
・過去作品をあさる
ゲーム
・実況をみる
・企業のHPをみる
・リアル店舗で体験してくる
などなどオタクになるために没頭する能力を自然を深めていました。
(オタクであることは厳密には目的ではありませんが)
手段があればあるほど、没頭できるチャンスが多くなります。
わたしは漫画とアニメとゲームのおかげで、ほぼ毎日ワクワクしています。
漠然とした不安には、開き直りと、行動。
それには没頭できる能力を高めること。
また没頭力を高めるたのにできることは
1.ゴールとルールがはっきりしていてフィートバックがはやいこと
2.その場の状況を自分でコントロールできること
3.自分の持っているスキルと行為のバランスがとれていること
が大切だそうです。
無理な目標はたてず、自分の気力が続くための設定が大切みたいです。
ほかにも具体的な方法論があり、一読の価値ありだなと思った本です。
読みやすく、さらっと読めるので、時間がない人も読める本としておすすめしたいですね。
思考法について楽に読める本も借りてきました。
本を読むのが面倒なときは、要約アプリも時短に便利です。
共通の話題としての読書にも役に立ちます。今話題になってきています。
ではまた次回に!