凜のヲタク的日常 はてなの章

ゲーム・アニメ・漫画などリアルでは語れない事を発信(BL含&分別)

定期購入 エロスの種子 4巻 平凡な人間、高貴な人間、落ちぶれた人間であってももつ愛と強さを濃密に感じる1冊

 

 

もんでんあきこ先生のエロスの種子4巻の紹介記事です。

 

エロスの種子 4巻が発売しました!

 

1巻を気まぐれに購入して、その漫画の完成度に驚いてしまったことを強く思い出す漫画です。気がつけば、4巻。まるで文学の世界にいるようなエロスを感じながらも、どこか品のある世界観。

 

もんでんあきこ先生による、人間の三大欲求のひとつを官能的に描く漫画です。

 

もんでん先生の描く主人公たちは、男性も女性も色気があります。

少女から大人の女性へ、そして中年になる女性も素敵。

それは男性に関してもそうです。どんな男性もすごくセクシー。登場人物のかき分けもしっかりしていて、人間の美しさを感じられます。

今回は、トランスジェンダーの愛もかかれ、攻めている作品だなと驚きつつも新鮮な印象をもちました。作り手の愛も感じられます。

 

エロスの種子とは?

 

1巻の紹介は過去の記事へ

 

 

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エロス【(ギリシャ)Erōs】

1 特定の人に対する、性愛としての愛。愛欲。
2 プラトン哲学で、真善美へのあこがれという純化された衝動。

  出典:デジタル大辞泉(小学館)

 

 

女性の中には、エロスの種がうずまってる……

そのエロスに惑わされ、人生を踏み外していく人間も多くいる。

女も男もエロスの前では、決して冷静になれない。

人間の醜さと、弱さと、美しさをまざまざと見せつけられるエピソードが連なっています。

 

1巻では、エロスの種子の根幹部分を感じられる一冊

2巻では、1巻の雰囲気を受継ぎならが時間の流れと変わらぬエロスを感じます。

3巻では、2巻で登場した人物たちのその後の未来が描かれました。

 

では4巻ではどんなお話が展開されるでしょうか。

 

エロスの種子 4巻のあらすじ(ネタバレを一部含むので注意)

 

 

 

 

端正と品の中にこそ芳醇なエロスは匂いたつ。

漫画でそれを成しえているのは

今の所、この作品しかない。

ーーーー江口寿史(漫画家・イラストレーター)

エロスの種子4巻 帯の一節

 

圧倒的支持を得る、”超最強”女流作家・もんでんあきこが贈る

最新傑作短編集5編収録。

 

 

忘れ得ぬ記憶を回想し、妻の想いに気づく男、茂

は霧のかかった世界にいる。誰もが自分をぼけているといい、真剣に相手にはしない。だが自分では分っている。自分はぼけた老人のフリをしているだけだと。

そこに現われた女性、彼女は霧の中を出ようとする。

だが、その先は行ってはだめだ。

茂は追いかける。そこは悲惨な光景だった。青函連絡船が転覆し、浜にはたくさんの屍体があがっていた。

茂はその事故で生き残った。しかし、好きだった女は死んだ。彼女は歌手でこれからふたりで生きていこうと東京へ行くはずだった。

 

抜け殻のようになった自分は結局実家に戻り、結婚をして、子どもをつくり、平凡な人生を送った。

 

いや違う。女は子どもから女性になる。彼女を小さなとき川でおぼれたのを助けた。

そして……彼女は自分の妻だった。ずっと自分を愛してくれていた。妻・佳乃。

彼女は沈没した船も見ていた。この記憶は自分のなのか。消えゆく彼女の記憶なのか。

子どもや孫に囲まれて佳乃は亡くなった。

だから思いだしたくなかった。茂は横になって目をつむった。

家族の幸せを最優先した強かな女、佳乃

憲兵の父と、旧家の母の娘の佳乃。戦争時も何不自由なく育ったが親の愛はなかった。疎開先は、北海道。そこで下男の野田という男が迎えにきた。義足の男だった。

彼の手を握り、北海道へ行く。そこで出会った恩人との運命的な出会い。

彼と結婚するしかないと思った。

戦争が終わり、父が憲兵だということで裁判で死んだ。母は元気になり、進学する。

そして20歳になったとき、恩人の茂と結婚したいと母に頼み込んだ。そして北海道へ渡る。下男の野田とも会った。

茂は最近素行が悪いようだった。夜遊びをしている。だがそれも男性だったらよくあること。結婚する意思はかわらなかった。

茂は女性と駆け落ちしようとしたが、船が転覆した。縁談は少し様子をみることになった。

しばらくして野田はライ病にかかり施設へ行った。茂との祝言も行なわれた。

 

茂は自分のことを思っていたかはわからない。子どもも三人うまれ、平凡な家庭に幸せを感じた。その幸せは当たり前のことではなかった。

ハンセン病にかかった野田が納屋にいた。佳乃を不幸にしたかったが、結局は佳乃は不幸にならない。不幸になれば、自分のもとへ落ちてくると思ったのに。

自分を殺してほしいという野田。佳乃は納屋に火をはなった。

 

茂は佳乃の残像を目にする。恐ろしい女だ。だが彼女の希望なら、彼女とともに行こう。

茂はそれも悪くないと意識を投げた。

 

かつてバレリーナを志しながらも流されるままの女、沙也加

刑事・安達将平はBarで売春婦に声をかけられた。キレイな女性は沙也加

自分好みの男に声をかけて売春婦をしているらしい。売春は違法だ。警察に連れて行った。もっとグレーな風俗をやらないかと言えば、相手が選べないのが嫌だという。

を見抜けるという沙也加に、安達をいい人と言った。そして逃げてしまったが、イヤリングが落ちていた。

沙也加の部屋を訪ねると、男がいた。慌てて男は逃げていった。中はゴミだらけの部屋だった。安達は部屋を片付けることにした。

そこで見つけたのは沙也加の写真。沙也加はバレリーナをめざしていたが、体型を維持するのが過酷で辞めてしまった。

若いからやり直せる!安達は沙也加に言う。やりたかった刑事をやっている安達にすごい!という沙也加。二人はエロスに絡みとられていった。

そして二人はベッドをともにした。お金のやりとりはしない。沙也加は公務員のお嫁さんになりたいという。安達も断れず、頷いた。 

場末のBarにある言付けを報せに来た女、亜弓

平成になる頃、Barで女が訪ねてきた。ショートヘアのボーイッシュな子だ。

二丁目でBarを営んでいる、男のニコ。言葉使いはオネエだ。初めてきた客のポラロイド写真を撮るのが週刊だ。ニコは亜弓を撮った。

富澤亜弓は、編集者だ。担当作家からの手紙を預かったきた。

芥川賞をとった渡辺卯月がガンで亡くなった。ニコの恋人だった。だが二人は別れてしまった。同性の恋人なんて世間が許さないだろう。作家の彼の経歴を汚したくなかった。

卯月の残務整理をするのが亜弓の仕事。だから手紙を持ってきた。

その手紙には亜弓の複雑な性別への葛藤があった。亜弓を抱いてやってくれと頼む内容だった。卯月と亜弓は似ているところがある。自分だと思ってくれと。

ニコはゲイではなく、バイだった。そして亜弓を抱いた。

朝になりポラロイドカメラで亜弓にニコは写真を撮ってもらった。そしてマンションから身を投げたニコ。

部屋をきれいに片付けていたニコ。卯月とニコは考えることは同じだった。

華族制度の世に生きた二人の姉妹、麻衣子と芽衣子

昭和中期。姉・麻衣子は家を守ることに執着し、妹・芽衣子はそれに反発した。

二人は一卵双生児だった。千住家は旧華族でゆとりのある生活だった。唯一の肉親である祖母からきびしく育てられ、芽衣子は反発し、家を出て劇団員をした。

しかしそれも続かなく、劇団員を救済するかわり家に帰ってきた。

麻衣子は、かつて芽衣子の恋人・道明と結婚していた。ことあるごとに、芽衣子のものをほしがる麻衣子。

道明が運転する事故で、足と子宮をなくした麻衣子は責任をとらせた形で結婚した。

芽衣子と道明の子どもを切望する麻衣子。

夜な夜な、麻衣子の指示に従う道明と芽衣子。

その時間は屈辱的なものでもあった。そして麻衣子のある弱点を気がつき、道明と結託して麻衣子を亡き者にすることに。

結果的に道明と芽衣子は結婚し、子どもを妊娠し事故にあう芽衣子。

麻衣子と同じ子宮を摘出することに。麻衣子は死んでもなお、まだ芽衣子のものをほしがるのか?

 

 

エロスの種子 4巻 感想

さらっとまとめようとしたのですが、すごく濃厚な1冊で文字数がいってしまいました。

これでもさらっとまとめているので、詳しくはぜひコミックを手にして読んでもらいたいです。

さらにやはりエロスの種子のメインのセクシーシーン。男女が絡み合い、エロスを感じるところはやはりもんでん先生の力を感じる力作となっています。

もんでん先生の描く裸体は、とても美しいのですが、いやらしくないです。

とてもキレイでいて官能的。芸術作品のような、しかしそれでいて雰囲気をもっています。

4巻も短編であるのに物語が一編一編味わい深いものになっています。

ただジャンプ系列の連載ですので、救いようがない展開があまりないところもいい点でしょう。

あまりに残忍すぎたり、悲惨すぎると気分がめいってしまいます。

エロスの種子は読み終えたあと、生きる気力がわいてくるような前向きな気分になれるところもあります。

 

4巻ではそれぞれの身分は違いますが、みなどこか平凡な人間です。ですが、強い意志をもって生きています。守りたいもの、自分が大切にしたいもの。

それぞれのために必死に生きる女性たちの生き様は、きっと印象深いものになるでしょう。

 

 

 

まだ読んでいない人には、1~4巻までいっきに読んでほしいです。

 

 

 

もんでんあきこ先生新連載開始 ブルース 

 

またグランドジャンプめちゃ12月号より新連載が開始!

「ブルース」

もんでんあきこ(原作・桜木紫乃「ブルース」文藝春秋刊)

 

舞台は北海道、釧路。

下町に生まれ育った謎多き男・影山博人と、

彼に惹き寄せられた

8人の女の物語りーーーーー

 

原作はこちら 

 

 

掲載誌 グランドジャンプめちゃ公式HPはこちらから

grandjump.shueisha.co.jp

 

エロスの種子を好きな人にオススメしたい作品

官能先生

作家先生と女性との恋。漫画が好きな人には話題になっている作品。 

 

 
アウターゾーン 

昔の作品ですが、オカルト漫画っぽくて雰囲気が素敵。

一話完結なのがエロスの種子に似ていて、読み応えがあります。

人間のエゴだったり情念を感じられる漫画です。

 

 

まとめ

1冊読み終わったあと、思わず脱力してしまう作品です。読み切った感じがとてもあって、満足度の高い作品です。

もんでんあきこ先生が作品にかける意気込みを感じられます。

あまり漫画を読まない人にもぜひ読んでほしいです。

表紙やタイトルから避けてしまうのはもったいない!作品の質としても大変おすすめできる作品です。今度も追いかけていこうと思います。

 

ではまた次回に。

 

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