黒歴史?なりメ歴二桁のヲタクがなりきりの歴史を思い返してみる
ふと、思い返して、サブアドレスが存在するかを思い出して検索をしてみました。
サブアドレスとは、携帯の本アドレスだけでなく、サブのアドレスを作れるサイトです。
現在もいくつかありますが、サービスが終了してしまったものもありますね。
調べてみたら使っていたサブアドレスは、数年前にサービスが終了していました。携帯のアドレスをもたない人もいますから、需要が減ったのだと思います。
まだ20代になりたてのころ、学校と家とバイト以外で、居場所がありました。ネットでなりきりをしていたことがあります。
サブアドレスでのやりとりの人が多かったですから、もうあの人たちと会うことはないのだなとしんみり。
なりきりの世界は広く、いろんな世界を知るきっかけになりましたね。
ネットで「なりきり」「なりメ」と調べると、「黒歴史」というワードがでてきます。
ああ、確かに気持ちはわかるなと思いつつ……いい経験になったと思います。
こうやってネットで文章を公開できるのも、なりきりで文章を交換したり、文章を書いたりしたことが素地になっていると思います。
さらに、小説をかく上でなりきりはとても役にたっています。今に活きていると感じることが多く、わたしは為になったという思いが強いです。
ネットで小説を書いてみたときのコツを考えてみました。
「なりきり」というのは知っていますか?
「なりきり」という言葉を知っていますか?ヲタク界隈にいきていると、見かけるワードかもしれません。
いわゆるキャラになりきって、文章を交換したりすることです。
「完なり」と「半なり」というのがあり、完全になりきるか、半分なりきって本体のリアルな出来事も話す(キャラを動かす人のことを本体といいます)などスタンスが違います。
わたしは、キャラを混同するのが好きではなく、基本的に「完なり」で「オリジナルBL」ものでなりきりをしていました。
専門用語もたくさんあり、PC(キャラクター)、PL(動かす本体さん)、ロールなど。
さらにロールのなかでも嫌われる傾向のロールがあり、嫌われないよう研究もしました。また好みの設定や嫌いな設定などを(萌・萎)考え研究し、相手をみつけるのにもお作法が必要でした。
なりきりは
セリフ+(ロール)
で基本送りあうものです。ロールでは、行動や描写などを表現し、時折心情のようなものも状況によって加えつつ、読みごたえがあるものを考えます。
ただし、短文であるのが好みであったり、とにかく長文が好きなひとであったりと好みは様々。
なりきりはそれも面白く、短く作ったり、長く作ったり、はたまた超超長文も考えたりと文章の練習になりました。
短文は、人によっては50~200文字前後。長文は、250~500文字前後。超長文になると1通で3000文字という人もいました。
なりきりが流行ったころ、掲示板やサイトがあった!
魔法のiらんどなどで携帯サイトを作ったりして、なりきりサイトが豊富にある時代。なりきりをメールで交換する「なりメ」、掲示板やチャットで交換するのが「なりチャ(なり茶)」と言いました。
なりきりサイトのランキングもたくさんあり、毒吐きサイトや、相手を募集する掲示板サイト、不特定の人とチャットをするサイト。また学園ものなど集まったメンバーとなりきりをするサイト。たくさんのサイトが存在していました。
しかし、今はなりきりそのものが下火になったようで、少なくなったような気がします。
なりきりのジャンルは、二次創作が大人気!またノーマルカップル(NL)も人気で、そのなかでもわたしがいた世界はオリジナルBL派であったので、コアな分野にいたと思います。
なりきり歴を振り返ってみる
いろいろ思い出すと感慨深いのですが、どんな理由でなりきりをはじめたのか思い出してみました。
ネットの形態も変わってきましたし、時代はかわるなと思い出がよみがえります。
子どもを増やす?なりきりキャラで遊ぶサイトを発見
なりきりの世界にはいった最初のきっかけは、面白いサイトを見つけたことからでした。
そのサイトはアカウントをもって、ログインしてキャラを作ります。すると勝手にキャラが恋愛をして、カップルになり、そして子どもがうまれるゲームがあったのですよね。
たぶんそういうシステムのものを使っていたんですよね。
そのシステムの設定によっては、男女カップルに設定もできますし、異世界ものもありましたし、わたしは街風のコミュニティゲームに入りました。ですが寿命が100日なので、いくらいいお相手がいて、結婚をして子どもがいても、死んでしまって終わりです。
長くやるのも嫌だし、気軽に参加したいという気持ちで始まりました。
結果、なりきりにどっぷりはまり、さっそくランキングでなりきりサイトを見つけました。
最近、子どもがうまれる系のハーレムゲームにはまっているのもこの影響かもしれません。シミュレーションゲームが大好きです。
BLなりきりにはまる!人間の群像をみる
なりきりのサイトに登録するのも最初は緊張しますね。
登録しようとしたらまず規約を読んで、自分の動かしたいキャラを作成します。
見た目や好きな恰好であったり、身長・体重・血液型・癖、髪質、髪色、瞳の形、口癖、家族構成などなど。いくら考えても楽しいのですよね。
気を付けたことはキャラがかぶったら申し訳ないので、在籍している人のプロフもみて、かぶらないような名前であったり性格を考えます。
そしてネットマナーのサイトをいくつもまわり、目上の人に迷惑かけないようにしなければと思いました。初心者が嫌われる傾向にあったので、とても緊張しました。そのときは、やっと成人したくらいですので、年上の人が多かった印象です。
ネットを介して実際に出会ったことはありませんでしたが、なりきりでの世界では夜中まで相談をうけたり、家族の悩みをきいたり……
学園サイトに最初登録したのですが、今までかかわらない人たちと話したりしました。
本体さん同士でつきあっている人もいて、ビアンカップルの人もいました。ネットではBLなんですが、本体さんはビアンカップルという不思議な世界。
病んでる人もいましたし、夜の職業の人、プロの漫画家・クリエイター・声優・アイドルであったり、バリバリ仕事をするキャリアウーマンであったりと、世界は広かったです。
また、BLなりきり世界ではあるあるなのですが、キャラの属性で攻め人口が圧倒的に少ないです。
わたしもなんとなく受けから始めようと思ったのですが、攻めの方が人気があるので、攻めキャラを多く使うようになりました。
攻め、攻めリバ、リバ、受けリバ、受けと属性がそれぞれあります。どのキャラも動かすのは楽しく、攻めが多いものの、なんでも動かすことができるようになりました。
BLなりきりサイトを運営……すんごいしんどい
キャラをいくつか作り、お別れを何度もして、キャラであっても悲しいことがありました。ですが、恋愛を経て人間は強くなるの精神!どんどん文章を研究しようと、いろんな設定を考えて掲示板に投稿したり。ロールの勉強!
国語辞典や類語辞典を片手に言葉を調べたりと、とにかく楽しかったです。
それからひとつ分岐点がありました。いろいろ事情はあったのですが、サイト運営を任されることになりました。体調を崩した前後だったもありましたが、作業も多く精神的にしんどい運営のお仕事でした。
40人ほどいるサイトで、いろんな悩みや苦情が日々あるのでそれに対応したり。またサイトをみてもらうため、ランキングに登録したりします。またいろんなサイトの掲示板で広告活動もします。
毎日の日課では、メルマガを発行して連絡事項やイベントの告知をまとめます。
みんなが交流しやすい茶会、イベントを考えたりと毎日忙しかったです。最初は楽しい気持ちだったのですが、だんだん苦しさが増してきます。特に人間関係はしんどくなってきました。BLなりきりサイトですので日々、恋愛が繰り広げられます。恋愛は自己判断でというきまりでも、いろいろあるのですよね。
また背後は女子たちですので、女子特有の仲間意識があり、派閥ができたりといろんな意味で人間関係を把握し、仲裁をしたり、仲をとりもったりもします。
結果的に、精神をすりへらしましたが、無事運営も終了し、いい経験になったと思います。やっぱりやってみないことにはわかりません。
この経験で思ったのは、管理人さんをやる人ってすごいなと思いました。なりきりサイトは無償で運営をやりますから、モチベーションが楽しいからのみです。もし仮に広告収入があったとしても、分野が特殊すぎて微々たるものですから、好きではないと継続が難しいと思います。
参加する上でも、なるべく協力していこうと思いました。
BLなりメを続けて二桁がたつ
なりきりサイトを運営して、そろそろなりきり卒業になるかな?と思い、掲示板で募集をみて応募をしました。
なりきりの世界は長く続かないといいますが、実はその時点ではなりメで5年くらい続いた人がひとりいました。
お互い忙しくなり、自然消滅していたので、新しい人を見つけるのももうこれっきりと最後の応募。結果的に、ふたりとなりメをすることになり、それから10年続いています。
現在もおふたりの方となりメが続いています。お互いに忙しく、1年に数通ということもありましたが、連絡がとれ、無理のない関係なのが楽ですね。
ちなみに女性専用のサイトだったので本体さんはたぶん女性で、年齢などほかの詳しいことはまったく知りません。ほとんど背後のことは話さないので、あくまで完全なりきりの世界だけのお話です。
お相手に感謝を
ネットの世界は簡単で、つながるのも簡単だし、離れるのも簡単です。そのなかで、ちゃんと連絡をしてやりとりがつながることが、奇跡的なことだなと思います。
知りあいでメールをきっかけに外国の人と結婚した友達もいて、それも奇跡的なことだなと思いました。(なりきりではないです。)ですから、背後のことを知らないのに、キャラだけで10年やりとりするというのもなかなかないことかもと思いました。
やはりお互いにリアル人生がありますから、忙しいとき、なりきりをする気力がない、飽きたなどなどいろんな思いがあると思います。
ただ、飽きずにずっと楽しく続けていられるのは、本当にお相手さまのおかげというほかありません。
おわりに
なりきりは確かに黒歴史的なことはありますが、やっていてよかったと思っています。
わたしも人に話すことはありませんし、秘密の趣味という感じですね。
なりきりのおかげで、キャラをつくる過程が苦にならず、小説をかくのに役立っています。ライティングハイになると、キャラが憑依してくれるので、自然と筆が進みます。
まだ小説なんて書く自信もなく、それでも書くことを細々を続けられたのはなりきりのおかげだと思っています。
なりきりもマナーがとても大切なものですから、これから踏み出したい人は、ネットマナーをよく読み、規約をしっかりと守り、チャレンジしてみてくださいね。
いいなりきりライフを。
ヲタク趣味の著者がいろいろ考えた記事もどうぞ
ゲームに飽きたときの対処方法とは?
推しキャラに飽きてしまったときの対処方法とは?
推しカプをもっと深めて煮詰めたい!妄想力を向上する方法とは?
自分が書いた記事とChatGPTに違いを考察【比較】してみた
インドアでも元気に!健康法について考えてみた!
マッサージにはまる!インドアでも手軽にセルフケア
たまねぎサラダは健康によさそう!試してみた
すごもりで飽きたのでいろいろ苦手なことにチャレンジ
年末年始にだらだらするためにいろいろ考えてみた!
ずぼらでもできた!セルフカットで節約&時短!