(2021年10月4日 新刊情報記載)
大好きなBL作家さんが新作を発表!悩ましい彼 凪良ゆう
最近、BL漫画は読むことはあってもBL小説は読まなくなっています。
好きな作家さんが限られてしまって、新しい作家さんを発掘している時間があまりないのも事実。時間を考えるならば、どうしても漫画がはやくよめるし、コスパもいいです。
高校生くらいから大学生くらいまでは、BL小説をたくさん読みました。そのころ読んだ作家さんは、今はBLをかいていなかったり、残念ながら引退してしまったり、ご病気でなくなってしまった方も。
BL小説家さんのなかには、BL漫画家さんと同様力量もすばらしい方もいらっしゃいます。
こんな文章よくかけるなあと尊敬しかありません。
そのなかでも、比較的時間をあけず、毎回良作をだしてくださる先生
凪良ゆう先生の新作、悩ましい彼が発売しました。
ドラマ化が決定しました!!!
『美しい彼』特設サイトはこちら
凪良ゆう先生は現在BL界で有数のBL作家さん!おすすめです
凪良ゆう先生を知ったのは、数年前です。一時期、BL小説から離れてしまっていて、読んでいても昔のネットサイトだけだった時期がありました。
ただ電子書籍で廃盤してしまった作品が、やすく読めるようになったり、キャンペーンも豊富にあったりと、BL小説熱が再燃した時期がありました。そのときに、たくさん本をだされていて、かつ、どの作品も評価が高い作家さんが凪良ゆう先生でした。
BL小説だけの枠にとらわれず、小説雑誌でも巻頭で特集を組まれるほど、実力は折り紙つきの作家さんです。
Twitterでも情報を発信されているようです。
美しい彼シリーズ3弾、悩ましい彼発売
凪良ゆう先生の作品すべては読んではいませんが、8割は拝読しています。
(手に入れられない本もあるため)
そのなかでも、本当に好きなシリーズが「美しい彼」シリーズ。
凪良ゆう先生が、気持ち悪い攻を書いてみたいということから、はじまったシリーズですが、お気に入り作品として1位か2位です。
BLの師匠の母もこの作品は気にいったらしく、凪良先生の作品を読んでもらったらこの作品がいいと言っていました。
凪良先生は、明るい作品や暗い作品の落差もはげしく、どんな作風もかく技量があるのですが……すっごく暗い作品かと思えば、底抜けに明るい作品です。
というのも、いじめなどの描写もある作品なのですが、主人公たちのメンタルが強すぎて、二人の世界ではなんの問題もありません。いたってマイペースでいて、お互いしかみていない、いい意味で自己中心的なカップルなのです。
読んでいて、バカップル上等の楽しいお話で、大好きな作品です。
美しい彼とは?
では、美しい彼とはどんなお話なのでしょうか?
一冊目は、高校生の時代からはじまります。クラスでは華やかで、美形で、はっきりものをいう清居奏。スクールカースト上位に属しています。
そしてクラスでのスクールカースト下位の平良をこきつかっています。というのも、あまりに暗くて、おどおどしていて、おたくっぽい姿なので、あるていどスクール上位の清居が率先してこきを使わないと、もっといじめがひどくなる始末。
俺様気質の清居なので、嫌だったら断れ!というくらいに俺様ですが、底意地は悪くはありません。
そして平良も清居に命令されることを、至極の喜びに感じています。なぜなら、平良は清居を崇拝しているからです。ですから、自分ごときが、彼の手足となれることがおこがましくも、ありがたいとすら思っています。
つまり、平良はストーカー気質でした。
そんな絶対カップルなどなりたつもないはずの二人。時間をかけてゆっくりと思いが募ります。思い込みが強い二人ですので、すれ違いはしますが、結局は両思いです。
過去に感想をかきました!
そして二冊目 憎らしい彼も面白いです。
大学生になり、思いも通じたふたり。
才能あるふたりは学生とそれぞれの夢にむかって歩き出します。ですが、平良は彼氏であるのに、ストーカー気質はかわらず、誰よりも清居のファンで有り続けます。
そして、芸能人になった清居ですがスキャンダルが!新しい環境になりましたが、相変わらずまったくぶれない二人です。
過去記事 憎らしい彼の感想をかいた記事もどうぞ
「悩ましい彼」のみどころとあらすじ
そして、美しい彼シリーズ第3弾の「悩ましい彼」が発売しました。
まったくぶれない二人でした。
長くなりそうなシリーズだからこそ、主人公たちのキャラクターに愛着がわきますし、キャラが濃い!実際近くにいたらいろいろ大変そうなふたりですが、二人だけの世界で自分たちを深めている姿は、メラメラとBL好きの魂に火をつける燃えポイント満載です。
前回は芸能人あるあるのスキャンダルについてでしたが、スキャンダルで有名になってしまった清居がなんと舞台にでることになります。演技派で有名なひとにつかってもらって歓喜しますが、役作りにどんどん追い込まれます。
ですが、鬼メンタルの清居ですからへこたれることはありません。自分は自分を貫き、圧倒的な負けん気で試練をクリアします。
そして平良にも試練がありました。
全体的に清居の活躍回なのですが、裏の主人公は平良。個人的に、弱くて自我が強い平良がどんどん成長していく様が楽しみです。
意固地で自己中で、意外とプライドがある平良ですので、どんな大人の男性へ変貌をとげていくのでしょうか。
彼らの成長が楽しみで、今後も応援したくなる作品です。もちろん今回も、すらすらと止まることなく読了。すばらしいの一言につきます。
さらに2021年10月に、新刊が発売!いままでのショート小説をまとめた番外編です。
こちらもとても面白かったです。筆の勢いがよく、凪良先生が楽しんで書いているのが伝わる作品です。
今までの凪良ゆう先生の作品は豊富!どれも読んでほしい
凪良ゆう先生の作風は多様で、なのにどれも質も高く、読ませられる小説です。過去に買った本の感想をまとめました。
作品のほんの一部ですが、どれも楽しかったのでおすすめです。
365+1、愛しのいばら姫
愛しのいばら姫がおすすめですが、読むなら世界観が同じの365+1も読むとよりいいです。
恋愛前夜、求愛前夜
漫画家のお話ですが、美しい彼シリーズのような明るい話で好きです
夜明けには優しいキスを、お菓子の家
凪良先生お得意の痛い系のお話。ですが救いがあり読んで満足
痛い系シリーズの秀作たち
どれも痛いけれど、読みたくなる作品
累る
すごい痛い話です。SFのような不思議なお話。前世と今世がいりまじります。
初恋の嵐
痛い話のはずなのに、攻めさんが強すぎて明るくなるお話。
奨学金や格差など考えさせられる話
天水桃綺譚
凪良先生の初期の作品をリメイクした作品。
桃の妖精など、ファンタジー要素がありますがかわいらしい作品
愛しのニコール
痛い系の話ですが、LGBTや地方の偏見など、リアルなお話。
等身大の高校生のお話で、健気でほろっときます。
ほかにも多数作品があります!どれもおすすめですので、自分の好きな作品をみつけてみるのもいいですね。
BL小説から一般小説へうつっていく人も、今後も期待しています
凪良ゆう先生は、一般書籍も出版されたようです。
BL作家さんで実力のある榎田ユウリさんも、最近は一般小説を出版しているので、これから凪良ゆう先生もいろんなジャンルで活躍しそうです。
また、今回の憎らしい彼のように演技を追求するお話は、こちらのBL小説もおすすめです。
剛しいら先生 顔のない男シリーズ
さいごに
あとがきに美しい彼シリーズが息の長いシリーズになるように、と凪良先生が書いていて、これは長編シリーズになるのか!?と期待しています。
これだけ自分たちのキャラがある主人公たちですので、もっともっと愛される作品になるだろうと思っています。
凪良先生の代表作になるのか!と期待をこめつつ、これからも追いかけていきたい作家さんです。
追記 (2020年4月10日) 凪良先生の作品が本屋大賞に選ばれました!
本屋大賞が発表され、見事対象に選ばれました!すばらしい功績です。
二冊目の本を本屋で平積みされていて、編集者さんもとても推していた印象でした。
またAmazonでもレビューをみると、BLを読んでいない人も一般書籍を購入し絶賛していました。
心からうれしい出来事です。
書くのがはやい作家さんですので、これからもコンスタントに作品を書いているのだろうなと思います。
BLはそれほど書かなくなってしまうのかな?と寂しい気持ちもありますが、メディア化もどんどん狙ってもらって、もっと大きな賞をとってほしいなと思います。
BLもかく実力派小説家さんの榎田ユウリさんもおススメ
ほかにもBL作家さんで一般小説をかいている実力派の作家さんもいます。
榎田ユウリ先生もおすすめです。
長編シリーズでおすすめしたいのが、榎田尤利先生の交渉人シリーズやnezシリーズ。
榎本先生といえば、不朽の名作・魚住くんシリーズはぜひ読んでほしいです。
榎田先生は、カブキブや宮廷シリーズを書いています。(一般小説)
BL作品の記事をまとめた記事です。こちらもどうぞ!
一般作品とBL作品を両方手掛ける作家さんについてはこちらもどうぞ
BL作品の映画化が話題に!メディア化作品をまとめてみました。
そのほかのBL作品についてはこちら
ではまた次回に。