アシガールが最終巻16巻が発売!気になる最後はどうなった?二人の結末 あらすじと感想
ドラマも放送!女子高生が時をかけて恋に走る アシガール
大人気漫画家さんの森本梢子先生の人気作・アシガール。今トレンドの過去の世界に転移するものが、少女漫画で連載されていました。
とんださきは戦国時代。織田信長がいる時代です。主人公は取柄と言ったら早く走ること。色気もあまりなく、とにかく好きになったら一途な普通の女子高生です。
NHKでもドラマ化されました。
公式HPはこちら
https://www.nhk-ep.com/special/ashigirl
DVD化もされて、一時期話題になった作品です。
アシガールが先日最終回をむかえ、最終巻16巻が発売になりました。森本先生は大好きな漫画家さんで、今までの作品は欠かさずにチェックしています。
レビューを最初に書いたのは5年前でした。
例えば、映画化にもなった高台家の人たちも面白かったです。
ほかにも仲間由紀恵さんが主演で話題になった「ごくせん」の漫画をかいたのも森本先生です。
アシガールとは?
主人公の速川唯は平成生まれの女子高生、16歳。
ぐうたらで色気よりは食い気。色気はほぼないです。
しかし彼女の得意なものは、とにかく早く走る事。
そんな彼女の弟は天才です。
謎の発明をしているのですが、なんとタイムマシンを作ってしまいます。
まさかそんなものがあるわけない、と勝手に道具を使ってしまう主人公。
なんと戦国の世に飛ばされてしまいます。
戦場に舞い降りてしまった唯ですが、背格好から少年と間違われ、少年の足軽と思われます。
そしてそこで出会ったのは、美形の若殿様。一瞬で恋に落ちてしまいます。
彼女は若様の傍にいたい!!!そう思って、若様のために戦場で活躍したいと思うようになります。
若様を守る!!!そんな彼女の無謀な気持ちと、周囲の愉快な人々の掛け合いが面白い今作。
現代にいる天才の弟、マイペースな両親。どこにいても可愛がられる唯。
時には百姓出身の足軽に、時には若様寵愛の姫に変身したりとワクワクドキドキの展開です。
15巻までで、唯は無事若様と祝言をすることができ、懐妊します。
【登場人物】
御月唯 平成うまれの女子高生
御月清永 羽木改め御月忠永の嫡男、若様。イケメン。
速川尊 唯の弟、天才
今までのあらすじ
羽木の名前を捨て、御月家の名前を継ぐ一族は、信長の要請で村上城に兵をだします。
唯は再び足軽として活躍するも倒れてしまい、妊娠が発覚!そこで弟・尊がタイムマシンで現れ、唯は現代へ。弟が戦国時代に残ることになります。
唯が留守の間、若君を気に入った織田信長は縁談を提案してきます。困り果てた一同の前に使者としてあらわれたのは、織田信長本人で……。
アシガール 15巻16巻のあらすじ
出産
織田信長の圧に誰も逆らうことはできません。政治的な局面からも断るのは難しいと唯の弟・尊も悟ります。ですが、そこにあらわれたのはお腹が大きくなった唯。
若は状況を察して、お腹の子は助からないということで養生させていたと言います。そして帰ってきたら再婚の話となり、あんまりですと泣き出します。
織田信長に対しても動じません。そんな唯をみて笑う信長は、いい子をうめと縁談の提案をさげました。
若と無事再会できた唯は幸せです。
四カ月前、無理やりタイムマシンに乗せられ、現代に戻ってきてしまった唯。
帰った先は自宅で両親がいました。次の満月にはもとの世界に戻れるはずだと思いますが、なかなか戻ることができませんでした。
すると高校の木村先生が訪ねてきて、唯が妊娠していることを知り驚きます。
高校の先生は羽木についての歴史を調べてくれて、いろいろな助力をしてくれる存在です。実は、御月家の蔵から尊からのメッセージが置かれていました。
それをみながら機械をくみたて、無事に戦国時代に帰ることができたのです。
そして帰ることができ、織田信長たちの前にあらわれたのです。
世継ぎをやどしたご母堂の唯に対して一族は謝り、尊は御月家に大切にされている姉をみてほっとします。
尊は戦国時代にいても、研究をずっとしていました。いろんなものをつくりましたが、一番は水道。ポンプ式で水をくみ上げます。
尊の弟子として三之助という賢い子もいます。尊は現代にもどり、その姿に両親も成長したと驚きます。
そして臨月が近づきます。産殿も完成して、産気づいたらその館でうむことになります。唯が城を歩いていると、侍女が唯が床さがりもしないなんて!というのを聞いてしまいます。
身ごもった妻は、身を引いて別宅に移ることです。懐妊中は閨の役目が果たせないため、側室をすすめる風習があると聞きます。しかし若君はきっぱり断っていることを知り、唯は安心します。
ですが、とりあえず側室をすすめてみる唯。若は無用じゃと言います。すると、破水ははじまりました。唯が陣痛で叫んでいると、天野の母上がきて、こらえなされと言います。和子さまの不名誉になると言います。
そして男子がうまれます。永禄五年三月、天丸がうまれました。
御月家の嫡男の幼名は天丸といいます。黒羽家では大騒ぎになります。ただ一人の跡取りを失った御月家にとっても、旧羽木家の家臣にとっても待ち望んだことでした。
小平太の結婚
一年ほど前、唯と若君の婚礼から二月がたつころ。(忠臣で腹心の)小平太は、唯の侍女のつゆのことを「健気で気立てのよい娘」と思いました。この男にしては珍しいことです。
そして五か月後、また顔を合わせます。唯のお腹が大きくなり、転びそうになったろころつゆも転倒してしまい、つゆの額に傷がついてしまいました。彼女を抱き上げて小平太は運びます。
忠義一途な天野小平太にとっては、つゆの姿にすっかりほれ込んでしまいました。
それを察した唯ですが、つゆに聞くととんでもないと言われます。天野家の嫡男で文武両道見目もいい、自分なんか釣り合わないと言います。
そして戦国時代での母である天野の母が、小平太につゆを嫁にどうかと聞きます。
最初は断りそうになりますが、小平太は受けることにします。しかしつゆは断ります。
転倒して顔に傷がついてしまったつゆは、それが生涯治ることがないと言います。ですが、それを唯には言いたくないと言います。この傷は忠義の証、尊いという小平太でした。縁談がまとまります。
天丸がうまれてめでたいことが続きます。旧御月家の家老の家でも子どもがうまれ、さっそく天丸の側小姓と決めました。織田信長はどんどん進軍をしていきますが、御月家は穏やかな日々が続きます。若が都に行くことになりました。
一方、現代にいる弟の尊が博物館にいくと若たちの展示品がありました。弟子の三之助のついても記述があり、治水事業を成功させたとあります。成人の名前も尊の名前が一文字使われ、尊は涙がでました。
そこに唯がまた戦にでるという記述があり、あわてて尊は家に戻ります。
若の弟の妻・阿湖も解任し、さらに御月家は盤石な体制になります。
ですが、城に兵がせまってきます。若など主要な戦力はいなく、いるのは年寄りや女子どもばかり。唯は城を守らなくてはいけません。そこに三之助があらわれ、けむり玉をだします。敵の足をとめようと唯は奔走します。
人質
尊の残した発明で敵を欺くことに成功した唯たち。敵は黒羽城の相賀一成で、兵は五千。斎藤側に寝返って、織田信長に謀反をおこしているのでは?と城内では話になります。
様々な手で敵をかく乱しますが、さすがに朝までは難しいと唯は思います。敵側から嫡男である天丸をさしだせという使者がきました。最後まで戦うという家臣たちに、唯は天丸と一緒に人質になることを決めます。
ですが、身代わりを行かせるという家臣たちに、家臣は宝だという若の顔が思い浮かび、唯がいくことにします。若も知らせがはいり、攻め込むといいますが、ふたりの身が危険になると家臣にいさめられます。
唯が「私と天丸は必ず無事に戻れるとわかっているから誰も来てはだめ」という言葉を若に伝えると、未来の歴史だとわかった若は落ち着きます。
唯は幽閉されます。懐かしい黒羽の城で監禁生活がはじまりました。
じいも一緒についてきたので、世話役の人たちともうまくいっていました。
織田信長は相賀が斎藤家とつながっていたことに激怒して、黒羽城を焼き払えといいます。織田軍の兵およそ二千。織田も策略があるようで、火の矢を城に放ちます。
黒羽城が炎上します。じいが懐刀を手にすると光り出します。天丸とじいは現代へ行くことになり、窮地を脱することになります。
尊がじいと天丸を発見し、唯の両親は孫を抱くことができて喜びます。
すっかり唯の実家は赤ちゃんグッズが多くなり、じいは現代を満喫していました。
じいは最初は驚きましたが、唯が未来からきた女子だという事情をしり、戦国時代にはすぐに帰れないことを尊から説明されました。
尊はタイムマシンをつくり、炎の城に残された姉を救出に行きます。そして唯は若君と無事再会できました。その奇跡のような出来事に織田信長は驚きます。
褒美はないかと信長にいわれた唯は、城から焼きだされた人を助けてほしいと言います。信長はもしうまく事態を収拾すれば、黒羽領を若に与えると言います。
そうして、緑合の小領主であった御月家は、緑合と黒羽を含む二十万石の大名になり幕末まで続くことになりました。
それから
そして満月がきて、天丸とじいは帰ってきました。尊も現代に戻ります。
しかし、問題がおこります。戻るときのタイムラグがでてきました。時空のゆがみが大きくなってきていて、移動にも時間がかかるようになったのです。
クリスマスには、若と唯が無事に現代へ来ました。若と唯は現代でデートをして楽しく過ごします。そしてイルミネーションをみて、これが見納めだと言います。
戦国で生きる覚悟をきめた唯は燃えてきました。そして無事に帰ることができた二人。
尊は、ただ一直線に走っている姉を思うのでした。
天正五年、三之助も信尊と命名し、26歳になりました。天丸、今の名前は久永も15歳。
見た目は父にそっくりですが、性格は完全に母似。歌山城攻めを命じられました。しかし敵襲に襲われ、三之助が倒れます。敵からの攻撃を受けそうになり、自分の命を悟る久永。不意に母から渡された懐刀をひいた久永は、現代に飛んでいきます。
しばらくして家臣たちが久永たちをむかえにくると、こざっぱりした三之助と久永がいました。今まで学問に不真面目でしたが、がんばると改心したようすの久永。
そんな単純でまっすぐなところは唯にそっくりです。
アシガール おわり
アシガール 感想
アシガールの最終回を振り返ってみました。15巻から妊娠が発覚し、若様とのその後のような展開が書かれています。一般的な少女漫画は、結婚したり、結ばれたら終わりということがありますが、アシガールは違います。女子高校生ですが、いつのまにか妻になり、母になってしまいました。
タイプトリップには時間がある程度かかるので、漫画の中で流れる月日はありました。ただ森本先生の漫画のタッチって、ほんわかとして、シンプルな線とコマの間合いが独特で、ハプニング連続な展開でも一歩引いた視点でみることができます。
読者目線でマンガの展開を突っ込みながら、それこそクスリと笑ってしまうような肩がぬける作風なのですよね。この独特の読者と漫画との距離が、森本先生の不思議な魅力なのだと思います。
とんとんっと展開が進んでいき、子供もうまれ、そしてまさかの子どもと一緒に人質にまでなります。まるで、戦国時代の大名である加賀藩の前田利家の妻・まつのような展開ですよね。
唯の働きによってかつての領地も手に入れることができた若様は、繁栄を築いていくことになりました。
そして、15年後のお話も最後に描かれていました。唯は立派にたくさんの子どもをうむという史実があるようですし、息子の代もさかえます。万事ハッピーエンドという終わりでした。もっと先が読みたい!という最後まで勢いがある作品で、作品の中をずっと駆け抜けていったアシガール。
余韻を残しながら、また最初から読み返したくなりました。楽しい作品をありがとうございました。
おわりに
アシガールの最終巻、15巻16巻をまとめてみました。
せっかくですからアニメでも最初から最後まで制作してくれないかしら?と期待します。漫画の長さ的にもよさそうですし、シンプルな内容なのでわかりやすいのがいいと思います。
森本先生の作品をこれからも追っていきたいなと思います。
先生お疲れさまでした!
森本先生の新連載「じゃのめのめ」が2022年ココハナ4月号より連載しています。
最近は漫画を電子書籍で購入しています。外に出るのもおっくうになり、置き場にも困らないからです。
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